杉本博士から


杉本直久博士略歴
 

群馬高専卒業後、筑波大学・東京大学大学院(博士(農学), 2012)で分子生物学、タンパク質工学、生物材料科学を専攻。その後、新潟大学で3年間勤務した後、バイオベンチャー企業にて木質から作るバイオエタノールの製造研究、ヘンプ(産業用大麻)の利用拡大へ向けた研究開発に従事。専門分野は、応用微生物学、木質科学、生物物理化学。Satochika® Soap のレシピ・製法を開発

私は、「環境」というテーマを掲げて、化学・生物という科学分野の中で研究をしてきました。そしてある時、地産地消こそが紛れもなく本当のEcoだと腑に落ちて、長らくそのような研究開発に従事してきました。そんな中、日本国内には本当の国産石鹸(原料全てが国産材料)がほぼ皆無という事実を知り、純国産石鹸の研究開発に乗り出しました(肌へ使う化粧石鹸)。 最初に本格的に取り組んだのは国産菜種油から作る石鹸でしたが、納得のいくレシピを完成させるまでは約2年かかりました。多くの人が、石鹸なんて油とアルカリを混ぜれば簡単に出来るんじゃないかと思うかもしれません。私も初めはそうでした。しかし、そこには界面科学、油脂化学という深遠な世界があり試行錯誤の連続でした。そして、造ってみて使ってみて初めてこの石鹸の良さに気づきました。つまり、各種の植物油の組成がまったく異なることによって、単一の植物油を100%使用した石鹸にすることで、使用感が絶妙に異なり、嗜好品としてのポテンシャルを限りなく高められるということです。そして、初めは地球環境のための国産石鹸を目指したのですが、肌環境(美)のための石鹸にもなりうることにも気づいたのです。 ここで培った製造ノウハウを他の植物油にも適応すべく日々研究開発を継続しております。販売経験の乏しい私ですが、アムゼさんの力を借りてこの石鹸をできるだけ多くの皆様に体感して頂くべく、継続した研究開発そして生産性の向上を通して安定生産・提供できるように努力してまいりますので、是非一度手に取ってサポートして頂ければ幸いです。 地球環境のために共に。            

杉本直久     2023.11.18 筆