「無添加」と書かれた石けんは、ドラッグストアでも通販でもたくさん見かけます。けれど、同じ「無添加」でも、指している中身は商品によってさまざまです。この記事では、「無添加」という表示の読み方と、無添加石けんを選ぶときに確かめたいポイントをまとめました。
「無添加」に決まった基準はない
化粧品の「無添加」には、法律で決められた統一の基準がありません。何を入れていなければ「無添加」と言えるのかは、それぞれのメーカーが決めています。
そのため、ある商品は「香料が無添加」、別の商品は「パラベン(保存料の一種)が無添加」というように、同じ言葉でも加えていない成分が違うことがあります。化粧品業界の広告の自主基準でも、「無添加」と表示するときは、何を配合していないのかをあわせて書くことが求められています。
かつては、アレルギーなどを起こすおそれがあるとして表示が義務づけられていた「旧表示指定成分」を含まないことを「無添加」と呼ぶのが一般的でした。2001年からは化粧品のすべての成分を表示する「全成分表示」が義務になり、今は商品ごとに中身を確かめられるようになっています。
無添加石けんを選ぶときの4つのポイント
1. 「何が」無添加なのかを確かめる
まずは「香料・着色料・保存料 無添加」のように、加えていない成分が具体的に書かれているかを見てみましょう。「無添加」とだけ書かれている場合は、何を加えていないのかがわかりません。気になる成分がある方は、商品ページやパッケージの説明もあわせて確認すると安心です。
2. 全成分表示を読んでみる
全成分は、基本的に配合量の多い順に書かれています(配合量が1%以下の成分は順不同)。石けんの全成分は、次のどちらかの書き方で表示されます。
- 原料で書く方法:「菜種油、水、水酸化Na」など、使った油とアルカリを書く
- できあがった石けんで書く方法:「石ケン素地」「カリ石ケン素地」など
どちらも正しい書き方です。原料で書かれていると、どんな油からつくられているかがわかります。「石ケン素地」のあとに続く成分が多いほど、石けん以外のものが加わっている、と読むことができます。
3. 何の油でつくられているかを見る
石けんは、油とアルカリ(固形石けんなら水酸化Na)を反応させてつくります。どの油を使うかで、泡立ちや洗い上がりの感じ方が変わります。
一般的な固形石けんは、硬さや泡立ちを整えるために、パーム油やヤシ油など何種類かの油を組み合わせてつくられています。原料の油を確かめておくと、自分の好みに合う石けんを選ぶ手がかりになります。
4. どんな製法でつくられているかを知る
石けんの代表的な製法には、熱を加えながら短時間でつくる「釜焚き製法」や「機械練り製法」と、熱を加えずに時間をかけて反応させる「コールドプロセス製法」があります。
コールドプロセス製法では、石けんができるときに生まれるグリセリンが、石けんの中にそのまま残ります。一方で、型に流してから使えるようになるまで1か月以上の熟成が必要なため、たくさんつくることには向いていません。製法は、使い心地の違いにつながるポイントのひとつです。
「天然由来」「植物由来」との違い
「無添加」とよく一緒に使われる言葉に、「天然由来」「植物由来」があります。これらは原料がどこから来たかを表す言葉で、「何を加えていないか」を表す「無添加」とは意味が違います。植物由来の原料でつくられていても、香料や着色料が加えられていることもあります。言葉の印象だけで判断せず、全成分表示をあわせて見るのがおすすめです。
Satochika Soapの場合
Satochika Soapは、香料・着色料・保存料を加えていない固形石けんです。全成分は原料の名前で表示していて、たとえば「菜の花」は「菜種油、水、水酸化Na」の3つだけ。1種類の植物油だけを使い、コールドプロセス製法で、菜の花は50日以上、そのほかの石けんは60日以上かけて熟成・乾燥させています。
ものづくりの考え方はブランドストーリーで、つくり方は製法へのこだわりでご紹介しています。各商品の全成分は、商品一覧から商品ページでご確認いただけます。
※使い心地の感じ方には個人差があります。